「村へ戻る希望」を優先し、汚染土の村内仮置き決断--福島県飯舘村村長 菅野典雄

除染における最大の問題は、除染作業によって発生する放射性物質をどこに処理するか、
だ。計画では、村内で仮置き処理することにした。村内の国有林に仮置きする。飯舘村には山林が多い。その70%は国有林が占めている。そこを活用する。

──「仮」とはいえ村内に置くとは、ほかの自治体にはない発想です。

とにかく、除染なくして帰村はない。だが、処理物質が持ち込まれることは誰でも嫌だ。したがって、飯舘村に発生した処理物質をほかの自治体に持ってはいけない。

もちろん、私たちも、別の地域で発生した処理物質が飯舘村に持ち込まれることは認めない。であれば、自分の地域の処理物質は自分の地域で処理することで前に進んでいくしかない。そこで、あくまでも仮置きという条件の下、村内処理するということを言い続け、この2カ月ほど政府関係者にも説明してきた。

飯舘村には国の除染プロジェクトも入っている。結果として、除染作業によって放射性物質が大量に発生することがわかった。しかし、処理場が決まらないかぎり、除染作業は始まらない。除染が始まらなければ、われわれは前に進むことができない。結局、飯舘村で発生する処理物質は飯舘村で、ということしかない。

すでに財務省や林野庁からも承認を得ることができた。その条件は、あくまでも仮置きであることと、住民から反発が出ないこと、の2点だ。

政治・経済の人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • ぐんぐん伸びる子は何が違うのか?
  • 就職四季報プラスワン
  • 仲人はミタ-婚活現場からのリアルボイス-
  • インフレが日本を救う
トレンドライブラリーAD
  • コメント
  • facebook
-

コメント投稿に関する規則(ガイドライン)を遵守し、内容に責任をもってご投稿ください。

ログインしてコメントを書く(400文字以内)
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
小野薬品vs.本庶京大教授<br>大型新薬めぐり深まる溝

本庶佑教授と小野薬品工業がタッグを組んで生み出したがん免疫治療薬「オプジーボ」。ところが、本庶氏が特許の正当な対価として150億円の支払いを求め、小野薬品工業を提訴する方針を固めた。両者の関係はなぜこじれてしまったのか。

  • 新刊
  • ランキング