ではどうすればいいのでしょうか。地方がしなくてはいけないことは
以下の3つです。
(1)他と異なることに取り組み、需要を開拓する
人口縮小社会にある、今の地方を活性化させるのに必要なのは、他と異なることに取り組み、「需要を開拓する(創造する)」事業です。
人口増加社会では、ものが足りなかったため、単に「供給を迅速に行う」ことが課題でした。しかし、今は人口減少になり、過剰なインフラや不動産が残り、減らすことさえ議論されています。需要が問題である時代と、供給が問題である時代。需給関係の前提が変わってしまったのに、過去の常識を用いてしまえば、失敗するという当たり前な話です。
(2) 真面目重視だけの「プロセス評価」はやめよ
真面目に業務をこなす人は非難されにくかったりします。「あの人は真面目にやっている」「一生懸命にやっている」というだけで、組織内での評価が高まります。
もちろん不真面目よりは良いかもしれません。しかし、結果を問わず、分業された業務を皆で真面目に執行し、不正などがなけれぱ評価されるという形では、厳しい状況にある地方において活性化の成果をあげることはできません。
結果に対する評価を問わない、「なあなあの関係」によるプロセス評価体制が、プロジェクトの失敗を放置させ、反省を促さず、次なる失敗を招いています。ただ、このような「相互依存評価モデル」で仕事をしてきた人たちにとって、これを破り、成果を重視して業務方法を変えるという裏切りはなかなかできないのです。
このような「プロセス一流、結果三流」が放置されることで、地方はますます衰退しているわけです。
(3) 変化を「非常識」で「不真面目」とみなし、つぶすな
新しい活性化事業において、過去の常識ではないこと、業務のやり方も変えなくてはならないものについては、特に常識を重んじ、真面目に業務を遂行する人ほど、過剰に反応します。
そのような新たな取組みや進め方を「非常識」で「不真面目」だとみなし、一方で「できない理由」を並べ立てることが現実主義者であるかのように勘違いをして発言をする人が必ずいます。そして、組織の内外で新たなことに挑戦する人の邪魔を集団で行い、つぶしていってしまうことが多くあります。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら