不動産やITが搾取ビジネスの温床になる納得の訳 気づかぬうちに不本意な大金を払ってしまう

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民泊コンサルタントは、コンサルタント報酬やセミナー料をもらえば「利益が確定」して終わりです。そのほか、不動産会社は物件仲介手数料がもらえれば終わりですし、建設会社も改装工事をして施工代金をもらえば終わりです。

当時、僕は観光都市の京都を俯瞰していましたが、宿泊施設が足りていないというのは、たしかに事実としてありました。

しかし、実際は多くの地区で大きなホテルが建設中でした。つまり、誰でもかれでも形式的に民泊を始めれば儲かるという状況ではなかったのです。

昔から不動産業界というのは、法律的にも、不動産価格の仕組みや建物構造の知識なども複雑な業界ですので、警戒すべき要素が多い分野です。一時の民泊ブームでは、それが広範囲に露呈してしまった事例だったと言えます。

技術革新が速いIT業界にも注意

仕組みや構造が複雑な業界と言えば、IT業界もあります。IT業界の場合、トレンドがコロコロと変わったり、技術革新を受けて業界全体で発展したりするので、より騙されやすい環境と言えます。

たとえば、インターネット黎明期では、いち早くホームページ制作を事業に取り入れた業者が、実際には(HTMLというプログラム言語を)ちゃちゃっと書き換えるだけで数万円を儲ける、というビジネスが横行しました。ただし、それについては、いち早く難解な知識を習得した付加価値と言えなくもありません。

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