不動産やITが搾取ビジネスの温床になる納得の訳 気づかぬうちに不本意な大金を払ってしまう

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(写真:beauty-box/PIXTA)
人間は、知識があっても、疑り深くても、搾取されてしまうことは珍しくありません。周辺のオイシイ話に振り回されないようにするにはどうすればよいか、『できる社長のお金の守り方 オイシイ話はなぜ稼げないのか』より一部抜粋・再構成のうえ、特に注意すべき業界についてお伝えします。

民泊ブームを仕掛けた業界

不動産業界のように、複雑な法知識や専門用語が飛び交う難解な業界では、詐欺を見抜くことは困難になります。

たとえば、2017年前後に戸建てやマンションの一室を活用した「民泊」というビジネスが流行になりました。

民泊は、持ち家や別荘など、戸建てやマンションを活用し、使っていない期間だけ、他者に貸し出して収益を上げる「シェアリングエコノミー」というビジネスです。

自分が使ったり、使わなかったりと「建物利用をシェア」するから「シェアリング(共有)」する「エコノミー(経済)」です。この民泊ビジネスの流行に便乗して登場したのが、民泊ビジネスコンサルタントや、悪質な不動産会社、建設会社です。

彼らは、巧みに「インバウンド(訪日外国人の増加)で、宿泊施設が足りてないから、今、民泊ビジネスに投資したら儲かりますよ」とあおりました。

ですが、あおっている側にとっては、情報を信じて物件を買った顧客が民泊で儲かろうが、失敗しようが関係ないのです。

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