46歳から「子どもがほしい」と婚活を始めたいわお(仮名)は、あれから10年が経ち、56歳になった今も、わが子を腕に抱くことを夢見ている。
自分は10歳年を取ったのだが、子どもが産める女性の年齢には限りがあるので、申し込みをする女性ターゲットは、据え置きのまま。年々女性との年の差が開いていくので、お見合いも成立しにくくなっているのだが、夢をあきらめきれない。
また、女性たちも、「最後のチャンスに」と40代を過ぎても子どもを望む人たちが多い。あやこ(41歳、仮名)も、そんな1人だ。
「ただ、授かるかどうかはわからない。だから、“どうしても子どもがほしい”という、子どもをマストにしている男性との結婚は難しいです。私に心理的なプレッシャーがかかるので、“できたら子どもがほしいが、できなければ、2人で仲良く暮らしていきたい”という柔軟な考えを持っている方がいいです」
そうした思いがありながらも、「男性の年齢は、自分の歳に近い人」としている。
“子どもがほしい”と願うアラフォー女性は、皆あやこと同じ歳の近い人を希望している。理由は、“子どもの父親になる男性には、なるべく長い年月働いていてほしい”と思っているからだ。
そうなると、子どもがほしい50代、60代、70代は、彼女たちの婚活ターゲットではなくなる。
世の中には、60代、70代でも父親になっている男性がいたり、45歳を過ぎても出産している女性がいたりする。“ならば自分も”と思ってしまうのは、しかたのないことだろう。
筆者からこうした人たちへのアドバイスなのだが、子どもがほしいという自分の希望に、締め切りをつけてみたらどうか。
例えば、1年間だけは自分の希望通りの婚活をしてみる。それでもうまくいかない場合は、希望は残しつつも、“これからの人生を共に歩くパートナーを探す結婚”に切り替え、相手探しの年齢や条件の幅を広げてみる。という考えは、いかがだろうか?
圧倒的にコミュ力がない
コミュニケーション能力があるかないかは、婚活の成否を分ける大きな要因だが、婚活市場にいる人たちは、どうも相手との距離感がうまく測れない人が多い。
婚活を始めて半年になるゆうこ(45歳、仮名)が、みちお(51歳、仮名)とのお見合いを終え、“交際辞退”を出しながらこんなことを言った。
「今日の人、こちらが質問しても、一言答えが返ってきて、それで終わり。それで黙りこくってしまうので、会話が続かない。すごく長い1時間でした」
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