「便秘の解消」専門医が導き出した"30年間の結論" 「腸の老化」の改善は、1日たった30秒でできる
発生した有害な物質が腸管から血液に入り込み、全身にまわると、肌荒れや頭痛、めまい、吐き気などの原因となりますし、血流も悪くなるため、冷えやむくみ、疲労や肩こりなどが起こりやすくなります。
また、便秘で便が硬くなると、痔にもなりやすく、排便時に過度にいきむことで血圧や心拍数が急上昇し、動脈硬化が加速したり、脳卒中や心血管疾患などが引き起こされたりすることもあります。
ほかに、便秘は肥満の原因にもなりますし、大腸がんや認知症のリスクも高めると考えられています。
お腹のトラブルを改善する「たった30秒」の腸活
30秒腸活とは、私が長年、患者さんたちにおすすめしてきた
・腸もみ呼吸法
・全身のばし
この2つを毎朝30秒ずつやっていただくというものです。
腸もみ呼吸法は、ゆっくりした呼吸で自律神経のバランスを整えつつ、腸のマッサージを行うことで、体の内側と外側の両方から腸に刺激を与え、ぜん動運動を促し、腸の機能や腸内環境を整えます。
全身のばしは、やはり自律神経のバランスを整えつつ、便秘や腸内環境悪化の原因となる猫背や腰の曲がりを正し、腸の働きを妨げる腹部の筋肉の硬直をほぐします。
その結果、便秘や下痢をはじめとする、お腹のさまざまなトラブルが改善するのです。
腸活は、とにかく続けることに意味があります。腸は習慣を大切にする臓器だからです。全身のばしと腸もみ呼吸法を1日1回30秒ずつやるだけでいいので、とにかく毎日続けましょう。そうすれば、自律神経のバランスや腸の機能、腸内環境が整えられ、便秘や下痢などのお腹のトラブルも改善します。
血流が良くなり、免疫力も高まるため、肌のトラブル、肥満、アレルギー、風邪、高血圧や動脈硬化、脳卒中や心血管疾患、糖尿病をはじめとする生活習慣病、肝臓や心臓の病気、クローン病、大腸がん、うつ病、認知症など、さまざまな心身の不調や病気を遠ざけ、健康で若々しく美しくなり、毎日を楽しく過ごせるようになるはずです。
また、30秒腸活には激しい動きや難しい動きはないので、小さなお子さんからお年寄りまで、どんな方でもやっていただいてかまいません。運動が苦手な方でも大丈夫です。ただし、運動制限を受けている方は、必ず医師に相談しましょう。
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