「神宮外苑再開発」伊藤忠の声明の納得感の正体 どちらの意見が、理論とファクトからの主張か

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まず伊藤忠商事は先にあげたプレスリリースで次を述べた。

・子供向け施設を含む4か所に対し、環境問題に取り組む一部の活動家による落書きがなされた

・株主総会で話題になるのは自明だったため、質疑応答に先立ち十分な時間を割いて丁寧な説明をしたが、質疑応答に入ると、環境活動家が進行を無視して長々と持論を展開した

・「再開発」という言葉が誤解を与えるが継続的な樹木の管理、倒木や古くなった樹木の植え替えがどうしても必要

・「みどりを守る」には当然のことながら大変多くの資金が必要

理路整然とした説明だ。議論は前向きでなければならない。反対する方は、同社の説明がどのように間違っているかを、理論的にそしてファクトとして説明したほうが支援を得られるだろう。

なお個人的には伊藤忠商事などの主張が正しいように感じる。また私は、その近くに住んでいる。ただ当件は、感情的なもつれや、あるいは落書きのような行為ではなく、繰り返すと理論的とファクトによるべきだろう。

(画像:伊藤忠商事HPより)

環境団体のレポートは無視するべきではない

ところで、企業は環境団体からの声を無視する必要もない点を説明したい。

たとえば、国際環境NGOであるグリーンピースは批判も多いが、私は存在意義もあると考えている。たとえば、グリーンピースはサプライチェーンに関する報告書を出している。「Supply Chain」ならぬ「Supply Change」と題されたレポートだ。

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