「神宮外苑再開発」伊藤忠の声明の納得感の正体 どちらの意見が、理論とファクトからの主張か

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なお、太陽光パネルも中国の新疆ウイグル自治区産のものが多いはずで、太陽光パネルを活用する計画の企業には、やはり外部からの指摘が役に立つだろう。

伊藤忠商事の激怒と理論とファクト

そこで話を戻す。

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伊藤忠商事が被害を受けた落書きなど、今回の件はさすがに……と思う。ただ、環境団体だからといって忌避感を抱くのもいただけない。けっきょくは程度問題だと私は思う。

世界の環境団体や人権団体によっては、企業の暗部をえぐり、そして正す側面もある。実際に温室効果ガスの排出や人権蹂躙地域の使用などは例としてあげたとおりだ。

そこで、私たち第三者の立場からしても重要視したいのは、本稿で強調してきた理論とファクトだ。どちら側の意見が感情論ではなく、理論とファクトから主張されているかを吟味したい。

感情で突き動かされるのも、冒頭の続きでいえば人生の醍醐味だろう。ただ、ときに冷静に自身を眺めたいものだ。

坂口 孝則 未来調達研究所

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さかぐち・たかのり / Takanori Sakaguchi

大阪大学経済学部卒。電機メーカーや自動車メーカーで調達・購買業務に従事。調達・購買業務コンサルタント、研修講師、講演家。製品原価・コスト分野の分析が専門。代表的な著作に「調達・購買の教科書」「調達力・購買力の基礎を身につける本」(日刊工業新聞社)、「営業と詐欺のあいだ」(幻冬舎)等がある。最新著は「買い負ける日本」(幻冬舎)。

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