例えば、「日本に、自国の食材を輸出したい」と考えているオランダ人がやってきて、あなたに質問したとします。
「日本人は朝、昼、夜は何を食べていますか」「日本人は食事を作るのに、何分ぐらいかけていますか」「日本人はどのような基準で食材を選びますか」。そんな風に質問されたあなたは、どのように感じるでしょうか。
たしかに、あなたは日本人ではあるけれど、“日本人代表”ではないので、困惑することでしょう。
それでも相手の役には立ってあげたいという優しい気持ちから、「この人にはどのような情報を提供すれば喜んでくれるだろうか」といったことを無意識に考えてしまうはずです。
「日本では、朝食には味噌汁を飲んだり、納豆を食べたりします。昼食は体に気を遣い、そばを食べることが多いです。夜はできるだけカロリーや栄養を考えて自炊します」
ありのままの自分で相手と会話する
でもそれは、本当にあなたのありのままの姿でしょうか?
うそではないけれど、本当は朝食を食べず、バナナ1本程度ですませることが多かったり、昼はコンビニおにぎり、夜はウーバーイーツでしのぐという日が大半だったとしても、つい、相手が望む姿に近づけて答えてしまうというのはよくある話です。
自分が聞きたいことや、確認したいことについて質問するのは「会話」ではありません。
このステップで大切なのは、自分の仮説を確かめるのではなく、相手としっかり会話することなのです。
アイデアを見つけるために、ぜひ友達と普通におしゃべりをするように、話を展開してみてくださいね。
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