リベリアでエボラ熱が再流行の兆し 終息宣言後もウイルスが潜伏していた可能性

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 7月14日、エボラ出血熱の終息宣言が5月に出された西アフリカのリベリアで、首都近郊での再流行が懸念されている。写真は首都近郊の村にある感染者の自宅。1日撮影(2015年 ロイター/James Giahyue)

[モンロビア/ダカール/ジュネーブ 14日 ロイター] - エボラ出血熱の終息宣言が5月に出された西アフリカのリベリアで14日、新たに確認された女性感染者が首都モンロビアの病院で死亡した。終息宣言後に確認された患者は6人、うち2人が死亡し、首都近郊での再流行が懸念されている。

同国のエボラ熱対策チームに提出された報告書では、これまでの感染者と接触した人の監視が不十分だった可能性が指摘されている。

死亡した女性患者の家族らには隔離・経過観察措置が取られているものの、近隣住民の間では感染拡大への不安が広がっている。

保健当局者によると、再発したエボラウイルスの遺伝子配列を解析した結果、終息宣言前に流行した型と極めて類似していることが分かった。世界保健機関(WHO)の報道官もこの点を確認した。

このことから、リベリアでのエボラ熱再発は、回復した患者からの性的接触などを通じた伝染によるものか、数週間にわたって感染例が確認されていなかったに過ぎない可能性があるという。

エボラウイルスは、主たる感染源となる血液や吐しゃ物などの体液中では21日以上生存できないと考えられているが、一部の組織や精液中では、回復後も最長で数カ月間潜伏する能力を持つとされる。

リベリアは今回のエボラ出血熱の流行で4800人を超える死者を出した。今年5月9日に流行終息が宣言されていたが、6月28日にモンロビアから約50キロ離れた村で17歳の患者が死亡。この患者と接触した人などから新たな感染例が確認されていた。

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