羽生結弦選手「日の丸マスク」の正体とは? 愛知県のメーカーが手作りで生産

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3月23日、フィギュアスケート世界選手権出場のため、上海に到着した羽生結弦選手。マスクには日の丸が付いている=上海(共同)

中国・上海で開幕したフィギュアスケートの世界選手権に出場する羽生結弦選手が、空港で着けていた「日の丸」のマスクが話題となっている。

その正体は、愛知県の中小企業が開発した花粉症対策の高性能マスク。羽生選手のため特別に用意したわけではなく、社員の思い入れからあしらった「日の丸マスク」が発売前の〝非公式〟商品だったため、ちょっとした波紋も呼んでしまっているのだ。

3月23日、上海の空港に降り立った羽生選手は、大会2連覇に向けた気合を感じさせる鋭い目つき。しかし、その顔の下半分は白い大判のマスクで覆い、報道陣の呼び掛けにも無言のまま、急ぎ足で迎えの車に乗り込んだ。

その姿がテレビやネットニュースなどで流されると、ファンはマスクに付いていた「日の丸」に注目。「日の丸のマスクってだけで羽生くんの決意がわかる」「あれは日本メーカーのもの?」などの声がネット上を行き交った。

「まさか羽生選手が使ってくれるとは…」

これが日の丸マスク

人一倍、驚いたのは愛知県豊橋市に本社を構えるメッシュ製造業「くればぁ」の中河原毅専務(35)だ。「まさか羽生選手が使ってくれるとは…」と戸惑いながら「間違いなく、うちの製品です」と明かす。

同社は50年前に小さな縫製会社として創業。主に工場の作業着などを手掛けていたが、「頭を使って賢く(クレバーに)生きよう」と説く先代の父を追う中河原専務が、100ナノメートル(1万分の1ミリ)単位の超高精度メッシュを応用したマスク開発に乗り出した。6年前の発売時はほとんど売れなかったものの、中国でPM2.5などの大気汚染が深刻化した一昨年ごろから徐々に売れ始め、今は国内外から注文が殺到する。

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