終活の「適齢期」は自分の基準で決めればいい 無理にやっても「鬱々とした」気分になるだけ

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それと、最近になって〇〇活というのを、本当によく目にするようになりましたよね。

初期の就職活動を縮めた「就活」あたりは、いわゆる略語として「就活はじめた?」みたいな感じで学生間で普通に使われていた感じ。

それがだんだん増えていき、婚活、妊活、捨て活、推し活などは明らかに略語というより造語。そして終活という言葉も作られ、シニア系の雑誌や特集ではひんぱんに目にするようになり、もう何年か経ちます。

鬱っぽくなりそうだから「終活」はしない

私の感覚では「終と活は合わない!」から、やりたくない。

終わりに向かって活動していくなんて難しい、哲学的なことは私には無理です。私の場合は終活しすぎたら鬱っぽくなりそうだから、やめる。

『やめると人生ラクになる 70歳を越えたらやめたい100のこと』(アスコム)。書影をクリックするとAmazonのサイトにジャンプします

身辺整理しておかないと遺される人に迷惑が? 生きている今、老親に鬱々とされる方がよっぽど迷惑じゃない?

私も実家じまい問題というか、これも造語の「負動産」に悩まされはしたけれど、片付けながら小さい頃のことを思い出したり「これは今の家に持って行きたい」という懐かしのお宝を見つけてうれしかったりで、しんどいだけではなかった。

何もかも予定通りにはいかないから「人生は面白い」。

終活も、自分がその気になって「ああ、これを済ませて清々しい」という境地になれるようだったら、そうすればいいんです。

70歳を過ぎたら、自分基準で「やめときます」でいいのです。

中山 庸子 エッセイスト、イラストレーター

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なかやま ようこ / Yoko Nakayama

1953年、群馬県に生まれる。群馬県立の女子高校の美術教師を務めた後、37歳で退職。長年の夢だったイラストレーターとしての活動を始める。42歳で、自身の夢をかなえてきた経験をつづった『「夢ノート」のつくりかた』を大和出版より上梓。以来、エッセイストとしても活躍を続けている。夢実現のヒントをはじめ、心地よい暮らしのための提案や時間の使い方が多くの女性の支持を集めている。

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