「変えなきゃダメ?」ラーメン店を悩ます新札導入 1台約200万円…新札対応自販機の必要性

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「豪麺MARUKO」の店主、ニシタニさん(写真:Noriko Hayashi/The New York Times)

ニシタニヒロシさんが経営する東京のラーメン店の自動販売機は、この10年間信頼できるものだった。客がお金を投入すると、厨房で生麺を作っている間に注文が発券される。客が注文をカウンターにいる2人の調理師に伝えると、数分でラーメンが提供される。

しかし、この販売機の時代は終わろうとしている。日本はこの夏、新紙幣を導入する予定だ。これは偽造を防ぐために20年に1度ほど行われることである。すでに古すぎて最近の硬貨のデザインに対応できないこの販売機は、新紙幣も受け付けないとニシタニさんは言う。

「自動販売機自体には何の問題もありません」と彼は言い、新紙幣に対応した高価な新型機を購入する必要性に不満を示した。

日本全国に410万台の自販機

日本全国で、レストラン、食堂、銭湯、その他の企業が同じような事態に直面している。日経コンパス(業界レポートのデータベース)によれば、日本には410万台の自動販売機がある。ホログラム技術を採用した新1000円札、新5000円札、新10000円札が7月に導入されれば、販売機の多くは時代遅れになるだろう。

(写真:Noriko Hayashi/The New York Times)

労働人口が減少している日本では、機械がレジ係や給仕の必要性を減らしている。機械に最も依存しているのは、日本の労働者階級が好きな、最も手頃な食事を提供するラーメン店である。

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