「報連相を徹底しろ」は今どき通じるのかを考えた かつてはビジネスの基本として叩き込まれたが

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「組織風土診断のアンケートを専門の企業に分析してもらっている。予想以上に時間がかかっているようだ。結果は10日後に出ると思う」

これが進捗報告である。

「先日行った組織風土診断のアンケートだが、結果はさらに3日ほど遅れるようだ」

これも進捗報告である。「変化」があるたびに報告しよう。

「3日遅れると伝えたが、予定通りに分析結果が出るようだ。結果が出たら、全社員に開示する」

これが結果報告である。報告には主に「進捗」と「結果」の報告がある。部下から上司はもちろんのこと、上司から部下に対してもこまめに報告すべきである。

「あれ、どうなったんですか?」

と部下から質問されるようでは、人間関係を良好に保つことはできない。

「なんのこと?」

「組織風土診断のアンケートですよ。もう結果が出たんですか?」

「ああ、遅れてるみたいだ。言わなかったっけ?」

「聞いてませんが」

こんな風に部下から質問される前に、上司も先回りして部下に報告することが重要だ。

相談は相手への報酬と考えよ!

そして最後が「相談」だ。

相談することがなくても、相談しよう。特に上司に対しては、相談をビジネスにおける「報酬」と捉えるべきだ。上司は部下から相談されるとうれしいものだ。解決を目的にしてしまうと、

「ネットで検索したほうが早い」

「ChatGPTで事足りる」

と思うかもしれない。しかし相手と良好な関係を築くためと考えて、あえて自分で解決せず、相談しに行くのだ。

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