「丈の短い靴下はダサい」Z世代の主張を巡る論争 ミレニアル世代はそれでもくるぶし丈が好き
靴下の流行は、一般的に若者文化と大いに関係がある。ボビーソックス(足首のところで折り返した白いレースの靴下)は、1940年代に若い女性の間で流行した。1970年代には、アメリカにおける組織化されたスポーツの台頭とともに、丈の長い輪状のチューブソックスが爆発的に流行した。
2000年代になると、オフィスのドレスコードが緩和され、顧客はドレスソックスに代わる、より丈が短い、カジュアルなソックスを求めるようになったと、ボンバスの創業者で最高ブランド責任者のランディ・ゴールドバーグは言う。ボンバス社は2013年にくるぶし丈ソックスを売れ筋商品としてスタートした。
過去2年で長めの靴下スタイルが主流に
しかし、この2年間で丈が長めの靴下スタイルの売り上げが急上昇しているとゴールドバーグは言う。これを受けて、ボンバスは1月に 「ハーフカーフ(すね丈) クルーソックス」を発表し、現在では全ビジネスの5%を占めている。
若者たちは、中間色のナイキのクルーソックスや、アリツィアやユニクロの似たようなソックスに惹かれるという。他の企業もこの流行に絡もうとしている。「Crew Socks Are In(クルーソックスが流行中)」。ヨガウェアなどを手掛けるルルレモンの投稿にはこう書かれている。
少なくとも一部のミレニアル世代は、クルーソックスに興味を持っている。カナダのオンタリオ州に住む39歳のポッドキャスト司会者、レニー・レイナ・グレノンは、Z世代の間でクルーソックスが流行っていることを知り、アマゾンで6足入りのクルーソックスを注文した。夫にもくるぶし丈のソックスを手放すように説得しているという。「もうカッコよくないんだと説明しようとしている」。
インディアナ州カーメルに住む17歳のシェイ・プンザルは、靴下騒動の一因を、ネット上で世代間の違いを誇示する傾向にあると指摘する。彼女は、ミレニアル世代は「流行の靴下」を履くことを気にせず、自分が心地よいと感じるものを履くべきだと考えている。
シェイの母親は最近、娘の洗濯物からクルーソックスを取り出し、レギンスの上に履いてこう聞いたという。「若く見える?」
(執筆:Callie Holtermann記者)
(C)2024 The New York Times
記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
印刷ページの表示はログインが必要です。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら