「丈の短い靴下はダサい」Z世代の主張を巡る論争 ミレニアル世代はそれでもくるぶし丈が好き

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アメリカでは、Z世代とミレニアル世代が靴下の丈をめぐって議論を繰り広げている(写真:

Simbarashe Cha/The New York Times)

多くのZ世代と同様、カリッサ・パーサウも短すぎるソックスを履いているところを目撃されることはない。ニューヨークに住む22歳のパーサウは、ほとんどふくらはぎまで届くクルーソックスしか履かない。「足首が見えないことに慣れてしまったから、もし見えたら本当に衝撃的」。

サンディエゴに住むナイト・ノローニャ(18)は最近、くるぶしより下の丈のソックスをすべて捨てた。父親以外、この丈のソックスを履いている人をほとんど知らないという。「いや、もっと長い靴下を履かなきゃダメだよって」と彼は言う。

クルーソックスVS.アンクルソックス

Z世代はすでに、スキニージーンズやサイドパーツといったミレニアル世代のファッションを古い慣習と受け止めている。そして今、一部の若者たちは、一般的にすねの途中まで丈があるクルーソックスを好むと宣言し、前の世代の靴下の引き出しの定番であるくるぶし丈やノーショータイプ(靴から見えないタイプ)をバカにしている。

単なる靴下の好みの世代間格差が、SNS上では一種の劇場型抗争に誇張されている。ジャブが飛び交う。横並びの比較が投稿されている。そして、一部のミレニアル世代は自分の立場を貫いている。

コメディアンのマット・ベラサイは、ここ数カ月の間にミレニアル世代が投稿した多くのTikTok動画の1つで、「僕の冷たく死んだ足から、このくるぶし丈のソックスをはぎ取るというのか」と語り、自分のむき出しの足首を擁護している。

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