産後「愛情低迷」夫婦と「回復」夫婦の決定的な差 カギとなる「パパの関わり方」4つのポイント

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「相手の感情を理解して共感」というときに同感や感情移入ができないときもあると思います。「ママに共感してほしいと言われてもなかなかうまくできません」というパパもいます。「相手の感情を理解して共感」は共感的理解と言い換えることができます。共感的理解には同感や感情移入は不要です。「自分は同じ考えではないけれど、あなたはそのように感じているのですね」と理解することです。同感も感情移入もできないけれど、「あなたがそのように感じていることは理解できます」と共感の気持ちを相手に伝えることができます。

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例えば、「産後に赤ちゃんの夜泣きの対応で寝不足がつらい」という話を聞いたときに、自分がその経験をしていないと同感や感情移入は難しいですが、「共感的理解」をして、相手のつらいという感情を理解した上で、「それはつらいね」と共感する気持ちを伝えられます。

そのあとに「今日から自分も一緒に夜泣きの対応をするね」といった解決方法を提案するといいと思います。そこでパパも産後の赤ちゃんの夜泣きを経験することで、同感や感情移入をすることができ、さらに共感を深めることに繋がるでしょう。

授乳以外はパパでもできる

産後の赤ちゃんのお世話で、パパは「母乳を直接授乳すること以外」はママと同じことができます。「夜泣きの大変さ」、「沐浴を一人でする大変さ」や「授乳しているときの愛おしさ」、「赤ちゃんのかわいさ」、「赤ちゃんを抱っこしたときのぬくもり」、「赤ちゃんの日々の成長を感じる喜び」などをパパとママが一緒に経験することで、パートナーの話や感情に共感することができ、産後の夫婦円満につながっていきます。

ファザーリング・ジャパン NPO法人

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ふぁざーりんぐ・じゃぱん / Fathering Japan

2006年に設立されたパパ団体。北海道から沖縄まで会員がいる。「よい父親」ではなく「笑っている父親」を増やすことをミッションとして活動し、さまざまな事業を展開している、ソーシャル・ビジネス・プロジェクト。支部団体を有し、会員数は約300名(2024年2月現在)。

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