「大人でセクシーなレストラン」が物議を醸す背景 女性は30歳以下、男性は35歳以下入店禁止
ティナとマーヴィンのペイト夫妻は、カンクンやドミニカ共和国を訪れると、心地よい音楽、おいしい料理、そして子どものいない状況によってもたらされる至福のときを楽しむ。
そこで、5月にミズーリ州セントルイス郡で「ブリス・カリビアン・レストラン」を開店した夫妻は、来店客にも同じ喜びを味わってもらおうと、女性は30歳以上、男性は35歳以上という入店条件を決めた。
年齢制限が男女で異なるのは問題?
「リーズナブルな料金で、大人がバカンス気分を味わえるようなレストランをつくろうと思った」とマーヴィン・ペイトは話す。
こうした年齢制限によって、「ブリス」はソーシャルメディア経由で幅広く耳目を集める存在となった。店内で行われるダンスパーティーは満員となり、このレストランの言う「大人でセクシー」な雰囲気が生み出されている。
一方で、このルールには法的な疑問も投げかけられている。専門家たちが指摘するのは、制限年齢が男女で異なるという問題だ。
セントルイスを拠点とするケネディ・ハントPC法律事務所のオーナーで、マネージング・パートナーを務めるサラ・ジェーン・ハントは、「厳密にいえば違法というのが私の直感的な反応だ」とインタビューで語った。ハントは差別問題の訴訟を専門としている。