「見合いで通帳持参」難しいシニア婚活の的外れ感 亡くなった前妻の話ばかり「さみしい」連発も

✎ 1〜 ✎ 191 ✎ 192 ✎ 193 ✎ 最新
著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

やっと解放されると思っていたみやこは、うんざり。

「これからもう1つ用事があるので、これで失礼します」と言った。するとみつのりは、「では、駅まで一緒に歩いていきましょうか」と、なかなかみやこを解放しようとはしなかった。

一刻も早く1人になりたかったみやこは、「ごめんなさい。トイレに寄って、電話をしてから帰ります」と、みつのりを振り切るように、その場を離れてトイレに向かったという。

「離婚相手を痛烈に批判」もダメ

死別した配偶者は、美化されがちだ。どんなに素晴らしい相手だったとしても、お見合いの席で、その思い出話を未練たっぷりに話されても、いい気持ちになる女性はいない。

この連載の一覧はこちら

また離婚の場合、自分を正当化し、別れた相手だけを痛烈に批判するのも聞いている側は心地よいものではない。

シニアになると、それまで積み上げてきて経験がその人の価値観を作っていく。それを相手にわかってもらおうとしても、相手にも歴史と価値観がある。

お互いの考え方や結婚への価値観が、ピッタリと合致することは難しい。

シニアの婚活に大切なことは、お互いを許容し合い、認め合える広い心と優しさを持つことなのだ。 

鎌田 れい 仲人・ライター

著者をフォローすると、最新記事をメールでお知らせします。右上のボタンからフォローください。

かまた れい / Rei Kamata

雑誌や書籍のライター歴は30年。得意分野は、恋愛、婚活、芸能、ドキュメントなど。タレントの写真集や単行本の企画構成も。『週刊女性』では「人間ドキュメント」や婚活関連の記事を担当。「鎌田絵里」のペンネームで、恋愛少女小説(講談社X文庫)を書いていたことも。婚活パーティーで知り合った夫との結婚生活は19年。双子の女の子の母。自らのお見合い経験を生かして結婚相談所を主宰する仲人でもある。公式サイトはコチラ

この著者の記事一覧はこちら
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

関連記事
トピックボードAD
ライフの人気記事