外国人との対話を十分に行わない日本人の悪癖 「○○人」と一括りではなく「個人」として付き合え

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「もちろん、いい気はしないが、それでも会社のこと、自分のことを気遣ってくれる社員らもいるのも事実。せっかく自ら育て思い入れのある人材でもあるので、どこかでつながっていれば、将来、ミャンマーの国が正常化して、弊社も事業が大きくなれば、一緒に働ける機会がやってくるのでは」と新谷社長は将来を見据えています。

外国人への先入観はいらない

「外国人は?」「中国人は?」「ベトナム人は?」と一括りにして語られることが多いですが、「日本人は?」と一括りにすることが難しいように、それぞれの国には宗教や文化的背景からくる特徴がありますが、個人は人それぞれです。

それなのに、外国人の話題になると、先入観から、何となく一括りにして相手のことをわかろうとしない傾向があるように感じます。問題を解決するためには、お互いが違うという前提をまず受け入れ、そのうえで、その違いを「コミュニケーション」を通して理解し合うことが重要です。

個人同士で体験すると、相手の魅力的な一面に気づくことができます。お互いの違いを理解し合う関係こそが多文化共生において大切であり、さらに日本の文化を伝え理解してもらうことが、「海外に選ばれる日本」への第一歩ではないでしょうか。

西垣 充 ジェイサット(J-SAT)代表

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にしがき みつる

ミャンマー専門コンサルティング会社「ジェイサット(J-SAT)」代表。大手経営コンサルティング会社から、1996年4月に日系企業のヤンゴン事務所に転職。98年に独立し、同地にてJ-SATを設立。企業のミャンマー進出支援やミャンマーでは最難関の日本語学校を運営、ミャンマー人エンジニアや日本語が話せる技能実習生・特定技能生派遣など、一貫してヤンゴンに常駐してビジネスを行う。

ジェトロ・プラットフォームコーディネーターや大阪府ビジネスサポートデスク、福岡アジアビジネスセンターなど公的機関のアドバイザーも務めるミャンマー支援の第一人者。

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