「BEEFハンバーグステーキでは、これまでと違うフォルムで刷新感を出すとともに、肉らしさを打ち出しました。家庭で味わうようなふっくらして柔らかい合い挽きのパティも残しつつ、肉をしっかり食べるビーフパティも提供することで、デニーズといえばハンバーグというイメージを広めていければと考えています」(友井さん)
約30年を経てメニューに定着 特にこだわったのは「2種のスープ」
話を担々麵に戻しましょう。
デニーズが担々麵を初めて販売したのは、さかのぼること35年ほど、1988年に「チャイナタウンヌードル」として発売しました。友井さんによると、ファミレスとして麺類を初めて提供したのはデニーズだとか。
翌年にはラインナップを拡大し「タンタンヌードル」「トンポーローヌードル」「ジャーズーチーヌードル」「サンシェンヌードル」、さらに「冷やし中華ヌードル」を販売しました。
ただ、当時は今ほど中華麺の認知度が高くなく、その後メニューから姿を消してしまうことに。
一方で、担々麵は何度か復活を果たしています。
例えば、20年ほど前には汁なし担々麵として発売したこともあったとか。
しかし、当時は今ほど辛いものやシビレのある中華料理が一般的ではなく、かなりチャレンジングな環境だったことから定着には至りませんでした。
その後も大きな鶏の唐揚げを載せたものや、豚の唐揚げを載せたものなどを販売していたといいます。
直近で担々麵がメニューに復活したのは2016年で、そこから10年近くにわたり定着しています。激辛グルメや「ガチ中華」が話題になることが増え、担々麵も当たり前に見かける食べ物となったことが、大きそうです。友井さんは「辛さやシビレへの注目度が、かつてと比較してかなり高まっていると感じます」と話します。
友井さんが特に苦労したと振り返るのが、5年ほど前にリニューアルしたスープです。もともとは1種類のベースから作っていましたが、ゴマのコクと醤油のキレを両立させるため、それぞれのベースを店舗で合わせて調理する形に変更しました。
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