「心の病かも」精神科を受診するべき5つの兆候 家族は「患者からのシグナル」を見逃さないで

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気になったら相談する。家族は、患者さんをクリニックに連れてきた段階で成功だと思ってください。

もし、患者さんが受診することに抵抗がある場合は、まず家族だけで相談に行くのもいいでしょう。

一番大事なのは、あなたの悩みや相談に親身になってくれる医師を探すことです。

「肯定的なマインド」を育んでくれる医師を探す

ただし、一部の医師や精神療法家のなかには、自分たちが信じる療法を「絶対的に正しいもの」という前提で、患者さんの置かれている状況や、患者さんのたどってきた生き方を考慮せずに、マニュアル的に診療を進めてしまうケースもあり得ます。

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また、簡単な問診と薬を処方して、あとは経過観察だけという医師もいます。

もしも、医師と話してみて、その医師が自分の悩みと向き合い、受け入れてくれないと感じたのならば、その場合は別の医師にかかることを検討してみてもよいかもしれません。

患者さんの心に、肯定的なマインドを育める医師と向き合うのが、心の病を治す一番の近道です。とはいえ過度な心配はいりません。日本の精神科医の大部分は患者さんと真摯に向き合っています。

世の中には、心の病を治すことを専門とする人たちがたくさんいます。治す方法もいろいろあります。

しかし、大切なのは、どこまで患者さんに寄り添える治療者かどうかです。そうした精神科医なら、きっと患者さんを心の病から救うことができるはずです。

広岡 清伸 精神科医

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ひろおか きよのぶ / Kiyonobu Hirooka

精神科専門医、指導医、精神保健指定医。広岡クリニック理事長。富山県高岡市出身、早稲田大学中退、日本大学医学部卒業。東京大学医学部付属病院研修医、堀ノ内病院、関東労災病院などを経て1992年に横浜市港北区に広岡クリニックを開設。患者の目線に立って治療する独自の「肯定的体験療法」が評判を呼ぶ。今まで診察してきた患者は1万人を超える。著書に『日本の臨床現場で専門医が創る図解精神療法』(鳥影社)、『広岡式こころの病の治し方』(日経BP社)などがある。

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