「心の病かも」精神科を受診するべき5つの兆候 家族は「患者からのシグナル」を見逃さないで

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④強い不安に怯えることがあったり、異様に強気になることがあったりなど、異常に情緒が不安定である

⑤会社や学校に行けなくなったり、仕事がまったく手に付かなくなったりなど、日常生活、家庭生活、社会生活に支障をきたしている

患者さん本人ではなく、身近にいる家族や友人に気づいてもらいたいのが、次の6つです。患者さんが送られているシグナルと言ってもいいでしょう。

①怒りやすくなっている、イライラしている

②気がふさいで、会社や学校に行きたがらなくなっている

③家族との会話がなく、部屋に閉じこもる

④家族にあたってくる。家族にクレームが増える

⑤多弁になったり、大騒ぎしたりなどの異常な行動が目につく

⑥大量にお酒を飲んだり、異常な買い物をしたりなど、何か依存することがある

うつ病かどうかを見極めるのも簡単ではありません。というのは、患者さんに現れる症状は、うつ病の診断基準にある症状の一部であることも多いからです。

ですから、患者さんや家族が、1つでも2つでも心の病の症状に気づいたり、おかしいなと思ったりしたら、クリニックを受診してほしいと思います。そのためにも、心の病の症状や特徴を知ることはとても大切なことです。とくに患者さんの家族は知っておくべきことだと思います。

何よりも、気になったらまずは相談すること

患者さんから送られているシグナルを心の病の症状として受け入れることができれば、治療にも前向きになれます。比率まではわかりませんが、家族と一緒に受診する人はかなりいます。

昔は、「お子さんは統合失調症ですから治療が必要です」と言うと、怒り出して診察室を出ていく親もいました。

心の病に差別意識があった時代は、家系に心の病を患っている人がいると困るということで、精神科病院に預けっぱなしの親もいました。

しかし、いまは心の病を専門とするクリニックはどこにでもある時代です。

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