「ワンオペ育児」を7年間続けた私が痛感した弊害 ライフハックを駆使し乗り切ろうとしたが…

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緊張度が高く余裕がない状態というのは、人を余計にイライラさせます。そのイライラは、家族というシステムの中で、最も弱い子どもに向いてしまいやすくなる。

そんな状況を作り出す可能性を持っているワンオペ育児は、たとえできたとしても、すべきではない、というのが今の私の実感です。

その後、我が家はコロナ禍を経て夫の帰宅時間が早まり、私のワンオペ育児度は大幅に改善されました。また自分がコントロール権を持てる時間を意識して増やしたおかげで、朝にヨガやランニングの時間を確保できるようになり、リベンジ夜更かしもしなくなりました。

自由な時間を捻出できるようになったのは、他人の「こうしたほうがいい」とか「こうすべき」という声に振り回されず、嫌なことは嫌、できないことはできない、と言えるようになったのも大きかったと思います。

そのおかげで、以前より子どもにイライラすることがずっと少なくなったと感じています。この経験を踏まえて、私は「ワンオペ育児はできてもしないほうがいいよ」という話を、音声メディア(Voicy)でもするようになりました。

過去の私と似た立場の人へ伝えたい

かつての私は、ワンオペ育児を乗り切るために、家電や外注を最大限に活用したり、時間の使い方を効率化したりといったライフハックを駆使していました。

しかし、今はそうしていません。仕事も家事も、育児もとライフハックの方法を模索するより、長い目で見て、ワンオペ育児にならないように、夫婦で働き方を考え直したり、他者に頼ったりしたほうが家族全員の幸せにつながると考え方が変わったからです。

「ワンオペ育児はできるけれど、しないほうがいいのではないか」「 ワンオペ育児の弊害が家族のどこかに表れていないか」。

もし今、ワンオペ育児の方、もしくはパートナーにワンオペ育児をさせているという方は、ぜひ立ち止まって考えてみてください。この話が、過去の私と、似たような状況にいる誰かの役に立てば幸いです。

尾石 晴 Voicyパーソナリティ

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おいし はる / Haru Oishi

音声メディアVoicy「学びの引き出しはるラジオ」でパーソナリティーを務める。

大学卒業後(心理学専攻)、外資系メーカーに16年勤務。転勤5回、管理職の経験あり。2020年に退職し、独立。2年間のサバティカルタイムを経て、現在は大学院博士課程(感性学)に在籍中。

(株)ポスパムの代表として、オンライン・スタジオヨガ「ポスパム」と、母と子のシェアコスメ「soin(ソワン)」の運営も行っている。

著書に『「40歳の壁」をスルッと越える人生戦略』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)、『「やりたいこと」が次々見つかる! 自分らしく生きている人の学びの引き出し術』(KADOKAWA)など。

2013年、2016年生まれの男児2人の母。

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