「ワンオペ育児」を7年間続けた私が痛感した弊害 ライフハックを駆使し乗り切ろうとしたが…
これは、たまたま、長男が病気がちでなかったこと、良い保育園、良いシッターさん、良い病児保育などに出会えた運の要素が大きいのですが、それでも「ワンオペ育児でもどうにかなりそう」という実感を持っていました。
ところが、2016年末に次男が生まれてから、それは甘い考えだったと思いました。子ども2人を保育園に預けて職場復帰したのですが、早々に「これは1人目のときとは違う。なかなか大変だぞ」と感じました。
まずは次男が喘息持ちのため、頻回な病院通いがありました。それに加えて、保育園に通う子どもはよく風邪を引いたり、病気をもらってきたりします。
2人まとめて病気にかかるならまだしも、どちらかが交互に体調を崩す、スケジュールのやりくりに追われる、呼び出しの頻度も2倍になる、子どものぐずりも2倍になる。
長男1人ならまだしも、2人になると、それまでのワンオペ育児のライフハックを駆使しても、思うように生活が回らなくなりました。
余裕がなくなり募るイライラ
そんな生活をしていると、ワンオペ育児の当事者である私は、日々神経が張り詰めていきます。
とにかく毎日「子どもが体調を崩さないように」「食事を早く食べてくれるように」「早く寝てくれるように」と、日々が円滑に終了することばかりに気が向くようになります。子どもの成長に目が向くより、「日々の生活をどうやって回すか」ばかりに意識が取られるようになるのです。
そして、少しでも生活リズムが乱れるような事態が起きると、ワンオペ育児をしている当事者は、心の糸が切れやすくなります。その結果、子どもや夫へイライラしやすくなったり、寛容な心を保てず不機嫌になりやすくなったり。
時間や体力に余裕があれば気にならないことも、余裕がないからつい怒ってしまう。もちろん「私だってイライラしたくない」。こんな状況が一番つらいのは、ワンオペ育児の当事者本人です。
特に子どもに対する怒りというのは、子育てしている方はわかると思いますが、突然湧くわけではありません。
日頃から、「こういうことはやめようね」「こうしようね」ということを、何度も話しているのに、こちらがたまたまとても疲れているときや、急いでいるときに限って、子どもは同じことをする。伏線があるんです。
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