育児の「ワンオペ」解消は「予定共有」の一歩から 「ファミリーカレンダー」で家族の時間を見直す
「時間」は夫婦の共有財産
今ではスケジュールを共有しているご夫婦は多くなってきましたが、ただ何となくカレンダー共有だけをしていてもあまり意味がありません。スケジュール共有をする上でもっとも大切なのは、「時間」は夫婦の共有財産であるというマインドセットです。
こんな相談を受けたことがあります。
「夫はこれまで、週3〜4日くらいは飲み会で出かけていました。でも子どもが産まれてからは減らしてくれて、週1〜2日くらいになったんです。それなのに、飲み会に行かれることにすごくイライラしちゃって」というのです。
同じような悩みは、「休日にジムに行くことに腹が立つ」「朝ギリギリまで寝ていることが許せない」「わたしが友達と飲みに行こうとすると『子どもはどうするの?』と言われる」などなど、たくさんあります。
こうした悩みは「自覚がない」「自分のことしか考えてない」と言われますが、じつは時間の優先順位の違いが大きな原因だと言えます。
独身時代は、時間は24時間すべて自分の好きに使えていました。もちろん仕事で拘束されるから、「自分の自由時間」なんてほとんどない方もいると思います。でもそれは、言い換えれば「仕事に使える時間」なわけです。
ところが、子どもができると「子どもの都合」によって多くの時間を拘束されるようになります。それまでは飲みに行こうが休日に遊びに行こうが、それが誰かの生死にかかわることなんてなかったはずです。せいぜい、寝不足でつらいとか、遊びすぎてパートナーに叱られるとか、その程度でしょう。
だけど「子ども」は違います。子どもを置き去りにして夜飲みになんて行けません。休日家に子どもを放置したまま遊びに行くこともできるわけがない。極端なことを言えば、たった10分車の中に置き去りにしただけで生死の危険がともなってしまう。子どもとはそういう存在です。
ベネッセの調査によれば、ひとりでお留守番をし始めるのは小学1年生以上が多く、時間も3時間以内が多いとのこと(ベネッセ教育情報サイト「子どもだけのお留守番事情」調査)。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら