「部下に任せられない」上司がはびこる残念な理由 必ずシワ寄せがきて、会社にもマイナスになる

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何をしても怒られてばかりいると、新しい何かに挑戦したり、自分の意思で行動したりすることは損だと考え、言われたことしかできなくなります。結果として、怒られた部下は成長できないし、モチベーションもどんどん下がっていきます。そういう意味では「怒る上司」はダメな上司だと言えます。

しかし、会社に利益を生み、状況を改善するためであるなら、厳しい言葉も必要なときがあります。その厳しさは、「怒る」ではなく、「叱る」であるべきなのです。

「叱る」と「怒る」の違い

人生を振り返ったとき、意味もなく怒ってばかりいた人に感謝の念を抱くでしょうか? しかし、自分のために嫌われるリスクを取って、真剣に叱ってくれた人のことは、後になって感謝することがありませんか?

「叱る」には、相手のためを思って改善する方法を考え、相手の心に届くように伝えなくてはなりません。「叱る」と「怒る」はぜんぜん違うのです。だから、正しく「叱る」ことができる上司は、信頼関係を築ける良い上司なのです。

そういう意味では、「叱る」ことができて「怒らない上司」は理想的だと言えます。相手を威圧することなく諭したり、改善するための行動を指示したりするには、部下に対する観察力や、自分が部下の責任を負う覚悟、高度なコミュニケーション能力が必要とされます。怒られたと感じさせることなく、相手を正しく叱って結果を出し、信頼関係を強めながら状況改善ができるなら、それが一番理想的なのでしょう。

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