「頭の回転の速い子」が数学で得たスゴい思考の型 算数・数学の「頭の使い方」は日常生活に使える

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例えば、こんな問題を考えてみましょう。

鉛筆3本と消しゴム1個で225円で、鉛筆5本と消しゴム2個で400円でした。さて、鉛筆1本の値段は?

この問題は、鉛筆の値段をX、消しゴムの値段をYと置いて考えると、こんな式になりますね。

3X+Y=225円
5X+2Y=400円

その上で、上の式を2倍すると「6X+2Y=450円」となります。

6X+2Y=450円
5X+2Y=400円

上の式から下の式を引くと、X=50円になり、Y=75円になります。これは中学1年生で習う「方程式」と呼ばれるものですね。

このように、数学は置き換えながら物事を理解することで、置き換えのやり方を学んでいくことができるのです。

「置き換え」は日常・ビジネスでも使える

そして、この「置き換え」が数学以外のところでもできるようになると、物事をシンプルに考えることができるようになっていきます。ややこしい物事や難しいものを、無理やり1つの記号に置き換えることで、思考のスピードを速くしているのです。

例えば、みなさんがこんなシチュエーションになっていたとします。

あなたはレストランのオーナーで、「料理の提供スピードが遅い」というクレームをもらった。提供スピードを上げるためには、どのような努力をすればいいのかについて、社員に対してどんなふうにプレゼンすればいいだろうか?


いろんな理由が考えられるし、いろんな打ち手が考えられてしまうので、「うーん」と悩みこんでしまう人も多いかもしれません。でも、数学ができる人は、すぐに答えを出すことができます。

まず、この状況で「どうして料理の提供スピードが遅いのか?」と考えると思います。考えられるのは以下のとおりですね。

・料理を作るのに時間がかかる
・注文を厨房に伝えるのが遅い
・料理を作った後で、厨房に伝達ミスしていたことが発覚することがある
・料理ができてからお客さんに届けるまでに時間がかかる場合がある
・料理をシェフ同士でどちらが作るかが明確でなく、注文が抜けてしまう場合がある
次ページ「共通点」を見つけて、置き換える
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