生成AI時代の人材「理系、文系」より大事なこと 技術だけでは新しいビジネスは生み出せない

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(『企業実務3月号』より引用)
(『企業実務3月号』より引用)

コンピュータの原理を深くは知らなくても、それを使うことはできるのと同様に、生成AIを活用してビジネスの課題を解決し、新サービス・製品を企画・開発することは、文系・理系関係なく、いまでは誰でも十分可能です。

「技術を知らなくても、単に知っているだけでも、新しいビジネスは生み出せない」のです。

専門を越えた視野を持ち、新しい技術にアンテナを常に張って学び続け、それらを活用して企画・立案し、実現に向けて行動できる人材でなければなりません。

実は、これは昔から言われていることと基本的には同じです。ただし、必要なスキルの重要性が、より重みを増してきています。

単なる知識の多寡や処理スピードは、生成AIなどのICTである程度は補えるため、大きな差異を生まなくなってきています。

一方、発想力、問題発見力(設定力)、問題ブレイクダウン力、言語化能力、対話力、健全な懐疑心、俯瞰的な視野、そして実行力はより重要になっています。

ゼロから新たなものを創出するためには、真の問題を見抜き、広範囲にわたる教養を俯瞰的につなげて、解決策のアイデアを発想できなければなりません。

その際、生成AIを活用するためにも言語化能力が必要です。的確に問題を言語化して指示できなければ、生成AIから適切なアウトプットを得られないからです。

また、誤った回答をする可能性もある生成AIを無条件に信頼するのではなく、健全な懐疑心をもって検証する姿勢が必要です。

生成AIを活用すれば、少人数でこれまで以上に大きな仕事を遂行できます。そのような環境を活かして、主体的にプロセスを進める実行力が必要不可欠です。

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