クビ→43歳でシェフ転身「人気者になった方法」 駆け出しシェフが感じたレシピ本の威力

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確かに自費出版は手間がかかりますが、クラウドファンディングのよさは私自身が自分のレシピ本を「好きに作れる」というよさがありました。

幸い、クラウドファンディングは好調のまま期限を迎え、ふたを開けてみれば中国と英語のレシピ本を出すプロジェクトはのべ1768人の支援者を獲得し、46万7880香港ドル(約900万円)の資金を調達するという、キックスターター史上、最も成功したレシピ本のプロジェクトの1つとなったのです。

本のおかげでオフラインでも有名に

さらに幸運だったのは、この料理本が最も重要な国際料理本コンテストで世界最優秀女性シェフ本賞を受賞したことです。フェイスブックで投稿した料理動画が私をオンラインで有名にしてくれたのと同じように、この本は私をオフラインで有名にしてくれました。

オンライン、オフライン、ソーシャルメディア、そして伝統的なメディアの相乗効果で、私のブランド名は高まっていきました。多くのプロのマーケティング担当者は、私にはマーケティングを手伝ってくれるプロのチームがいると思っていたようです。

しかし、私たち夫婦は、それは運がよかっただけだとはっきりわかっていました。なぜなら、皮肉なことに、私の目的はブランド名を作ることではなかったからです。私はただ、自分のレシピをシェアして、みんなが私の料理を家庭で楽しめるようにしたかったのです。

もっとも、ブランド名を持つことで、私のキャリアは変わりました。私の場合、レシピについては何一つ隠すことなくすべてを公開しているので、理論的にはその料理に最適な食材さえわかり、手に入れられさえすれば誰でも私の料理を作ることができます。

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