また、スクイーズの動作は設定でカスタマイズすることもできる。標準では「ツールパレットを表示」になっているが、ダブルタップと同じように「現在使用中のツールと消しゴムの切り替え」に設定したり、「カラーパレットを表示」に設定したりといったことが可能だ。ペンの種類ではなく、色だけを切り替えたいような場合には、「カラーパレットを表示」にしておくといいだろう。
おもしろいのは、スクイーズにショートカットを設定できること。例えば、特定のアプリを設定しておけば、ホーム画面でペンをギュッと握っただけでそれを起動させることが可能になる。
たとえば、メモアプリを起動するようにしておき、iPadのロックを解除したらすぐにメモアプリを立ち上げ、そのままメモを取るといった操作ができる。
ほかにも、メモ中に録音したいときなどは、ショートカットに録音を割り当てておいてもいいし、スクリーンショットを簡単に取ることも可能だ。操作方法が増えた結果としてカスタマイズの幅が大きく広がったことも、Apple Pencil Proのメリットと言っていいだろう。
バッテリー管理機能も進化した
大々的にうたわれていた新機能ではないが、iPad Pro(M4)やiPad Air(M2)では、バッテリーに関する機能も改善されている。これまでのiPadでは表示できなかった、バッテリーの最大容量を表示できるようになったのが、その1つだ。
「設定」の「バッテリー」で、「バッテリーの状態」をタップすると、「最大容量」が表示されている。筆者のiPad Pro(M4)は購入直後のため、この数値は100%だった。
モバイルデバイスに搭載されるリチウムイオンバッテリーは、充電のたびに徐々にその性能が劣化し、最大容量が減少していく。
あくまで目安だが、80%を下回ってしまうと連続駆動時間が短く感じられるようになるはずだ。保証サービスのAppleCare+に入っている場合で、最大容量が80%を下回ったときには、バッテリーの無償交換サービスを受けられる。その意味でも、この数値を自分で確認できるのは重要だ。
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