新しいことに挑戦、多くの人が間違える始め方 習慣化しようとする人の4割が最初の7日間で挫折

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実際、あなたも経験があるはずです。年初めや年度初めに「やるぞ」と決意を新たに目標を掲げたものの、気づいたらやめていた習慣のひとつや2つは思い当たるのではないでしょうか。

新しいことに取り組むと、最初は慣れませんし、違和感があります。そのうち、「何か面倒くさいな」「別にやらなくてもいいか」と取り組みをやめてしまったかもしれません。もしかすると、「自分は飽きっぽい」「何をしても長続きしない」と落ち込んだ人もいるかもしれませんが、これはあなたが悪いわけではありません。

居心地のいい環境に戻そうとする力が働く

人間の脳の構造が新しいことを拒否するようになっているのです。これは動物としての本能です。未知の世界に踏み込むことに対して本能的に恐怖や不安を感じます。

ですから、夢や目標に向かっての行動であっても「新しい変化に抵抗し、いつも通りを維持しよう」とする本能が備わっているのです。たとえば、みなさんの中には次のような経験をした人がいるはずです。

・普段は7時に起きているけれども、早起きで人生が変わる内容の本を読んで「この人、朝5時に起きているんだ。自分も5時起きにしよう!」と思って翌朝から5時に起きようと意気込んだけれども、三日坊主で終わってしまった
・今年こそは、今までの1年とは違う飛躍の年にしようと年の初めに1年の目標を立てたけれども、いつのまにか忘れていた

これらはいずれも、人間を居心地のいいエリアに戻そうとする「コンフォートゾーン」の力が働いています。

コンフォートゾーンは主に心理学の世界で使われる言葉です。コンフォートは英語で「快適な」、ゾーンは「範囲」という意味です。コンフォートゾーンを簡単にいうと、「そのままでいたい」「現状のままがいい」と安心して行動できる範囲のことです。

これは人間が命を守るために備わっている機能です。この機能が働くのは、環境が変化したとしても、人間には常に体内の状態(体温・血液量・血液成分など) を一定に維持できる能力「ホメオスタシス(生体恒常性)」があるからです。

たとえば、気温が50度くらいの砂漠に行ったときに、体温も50度になったら生きていけません。反対に、氷点下の寒冷地に行ったときに、私たちの体温が氷点下になってしまったら大変です。

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