紙コップは「古紙では回収ができない」驚きの真実 清掃員が手作業で取り除かないといけなくなる

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使ったところをきれいにする。資源になるごみとならないごみを分ける。これらは、習慣になってしまえば生活の一連の流れの中でできるようになります。

掃除もごみの分別も、あと回しにすればするほどたまってしまって面倒くさく感じてしまうもの。だから、そのときにやるのがいちばんラクなんです。

小さな心がけが「意識」を変える

なんでも使ったらきれいにする。さわったところはそのとき拭けばいいし、ペットボトルだって飲み終わったらそのときに水で軽くすすいで分別しておけばいい。

世界一清潔な空港の清掃人と日本一のごみ清掃員をめざす芸人が見つけた「ごみと掃除と幸せな人生」 (単行本)
『世界一清潔な空港の清掃人と日本一のごみ清掃員をめざす芸人が見つけた「ごみと掃除と幸せな人生」』(三笠書房)。書影をクリックするとアマゾンのサイトにジャンプします

この小さな積み重ねが、あとあとの作業をラクにするだけじゃなく、その人の意識を変えるんです。

意識が変わるとどんなことが起こるのか。

たとえば、部屋を日々きれいにすることは、ていねいな暮らしにつながります。健康につながります。ごみ問題を考えることは、ムダをなくすことにつながります。モノ・お金・時間の節約にもつながります。さらには環境問題にまでつながります。

つまり、意識を変えれば考え方が変わり、行動が変わり、生き方や人生まで変わるんです。

たとえ少しずつでも、日々よい行ないを続けていると、その場だけの「点」ではなく、「線」となって明るい未来につながっていきます。裏を返せば、日々の小さな点をおろそかにしてしまうと明るい未来にはつながらないということです。

滝沢 秀一 ゴミ清掃員、お笑い芸人

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たきざわ しゅういち / Syuuichi Takizawa

1976 年、新潟県生まれ。1998 年に西堀亮とお笑いコンビ「マシンガンズ」を結成。2012 年、お笑い芸人の仕事を続けながらゴミ収集会社に就職。オンラインコミュニティ「滝沢ごみクラブ」を立ち上げ、環境にまつわる啓発活動にも携わる。2020 年、環境省「サステナビリティ広報大使」に就任。また2023 年にはクーリエ・ジャポン「世界が注目した日本人100 人」にも選出される。『このゴミは収集できません』(白夜書房)、『ゴミ清掃員の日常』(講談社)他、著書多数。2023年、フジテレビ「THE SECOND」にて準優勝。

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新津 春子 環境マイスター 世界一のカリスマ清掃員

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にいつ はるこ / Haruko Niitsu

1970年、中国残留日本人孤児二世として中国・瀋陽に生まれ、17歳のときに来日。1995年、日本空港テクノ(株)入社。1997年に(当時)最年少で全国ビルクリーニング技能競技会一位に。以降、羽田空港ターミナル清掃の実技指導に加え、「環境マイスター」として環境整備に貢献。2018年、ハウスクリーニング事業を立ち上げ、一般家庭にも清掃技術を提供。NHKテレビ「プロフェッショナル 仕事の流儀」に5回にわたって取り上げられ話題を呼んだ。2022年、日本空港ビルデング(株)の業務も兼務し、国内外向けの講演会、清掃用品の商品開発、YouTube配信、本の出版等多方面で活躍中。

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