TOEIC800点超の若手社員に足りない決定的要素 英語力があっても仕事ができるとは限らない
私のクライアント企業の元アメリカ駐在経験者の1人は「私、TOEIC500点台ですが、アメリカで普通に仕事してきたし、できましたよ」と話していました。
もちろん、英語をどの程度使う仕事なのか? どの程度の高い英語力が求められるのか? など、仕事によって異なることはわかっています。でも、その人はTOEICのスコアが高くないことを微塵も気にしていません。
高いスコアがあるのに英語に不安がある人もいれば、決して高いわけではないのに全く気にせず仕事ができてしまう人がいる。その違いは「やったらできた」という経験があるかないかです。
実践経験が足りないと言われても、日本において英語を使う場はなかなかないのも事実。私自身、日本にいる間はほとんど英語を使うことはありません。では、どうすればいいのか?
英語を使う必然をどう作るか
1つのヒントは、10年以上前から楽天が取り組んできた「英語公用語化」でしょう。話さざるをえない環境を作るのです。あのルールも当初は賛否両論あり、日本人同士の会議でも英語を使うのはナンセンスという意見も聞いたことがあります。
それでも「英語公用語化」で突き進んだ結果、どうなったか。先日も楽天本社に行ってきましたが、英語公用語化が常態化しているので「みんな、普通にしゃべっています」と言われました。
もちろん、どの会社でも導入できるわけではないでしょう。全社で英語を公用語化しなくても、日本語を話せないメンバーもいる部門横断的なプロジェクトをスタートさせ、将来のグローバル人材に担当させることで、必然的に英語をしゃべらざるをえない状況を作ることはできそうです。
あるいは、私が海外で実施しているような研修も現地の人たちとコミュニケーションを取らざるをえない状況下に置かれますから、そのような機会の作り方もありです。
大切なのは、どうしても英語を使わざるをえない環境をどう作るか? 英語を話す必然をどう作るか? そこにつきるのではないでしょうか。
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