同じ調査を家族構成別で見ると、当然ながら独身者の方が、既婚者に比べて支出額は少なくなります。
独身者・・・・・・・・・・・17万3783円
既婚(子供あり)・・・・・・28万8095円
既婚(子供なし)・・・・・・24万8672円
これは、まあ想定内の数字ですね。ここで注目したいのは、既婚者のうち子供あり世帯と、子供なし世帯の差額です。約4万円。恐らく、この大部分が子供の養育、教育に掛っている金額なのでしょう。
「親の自己満足的な幼児教育費」は削れる
この「4万円」を大きいと見るか、小さいと見るかは、その世帯の所得水準にもよりますが、私自身は結構大きな差だと思います。
何しろ毎月4万円の差額ですからね。すご~く節約している家だったら、4人家族で1カ月分の食費を賄える金額です。もしも、子供がまだ小さいのであれば、この4万円はかなりの程度まで節約できるはずです。
最近は、まだ年齢が小さいうちから、英才教育などと称して、英会話教室やパソコン教室に通わせる親御さんがいらっしゃいますが、これ、あまり意味がないかも知れません。
もちろん、効果については、人によって意見は別れそうです。ただ、実は私も子供が幼稚園だった頃、劇をしながら英語を学べるという教室に通わせたのですが、すでに成人して何年も経つわが息子にこの時の経験を聞いたところ、本人曰く、
「教室に通ったことも覚えてないよ」
ということでした。高いおカネを払って通わせたのに、今となっては何の意味もなかったことになります。今も英会話がペラペラってわけでもないしね~。
つまり、幼少期にかなりの幼児教育費を掛けているのなら、この際幼児教育を見直して、子供の方から「これやってみたい」という希望が出てきた時のために、貯めておく方が効率的かもしれません。「親の自己満足」で幼児教育をするのは、家計の支出面から見て無駄な出費で終わる可能性があるのです。
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