「頭がいい人」ほど前例にとらわれる当然の事情 「失われた30年」につながる明治の官僚システム
私立の偏差値の高い中学や高校では、東京大学や京都大学、早稲田、慶應という国内の"一流大学"を狙わないで、2024年度世界大学ランキングのトップ3(オックスフォード大学=英、スタンフォード大学、マサチューセッツ工科大学=ともに米)や、アメリカの東部のエリート大学とされるアイビーリーグ(ブラウン大学、コロンビア大学、コーネル大学、ダートマス大学、ハーバード大学、ペンシルベニア大学、プリンストン大学、イェール大学)など、海外の大学への進学を狙う生徒も増えてきているようだ。
東大や京大でも「仕方がない」
渋谷教育学園幕張(千葉県)のような国内トップクラスの進学校では、海外の大学への進学を目指す成績上位の生徒を対象にした特別なサポートシステムを組んだりもしている。
子供の将来のために海外の一流大学へ行かせたいという親も増えている。
しかし、今の円安状況では海外への進学は学費も生活費も大変だから、「世界ランク29位の東大や、同55位の京大でも仕方がないか」というようなことにもなっているようだ。
もちろん今はまだ、そういう親が極端に増えているということでもない。
しかし現在の日本の凋落傾向が続くようだと、近い将来に優秀な学生たちはみな日本から逃げて行ってしまうかもしれない。
海外の大学へ進学したからといって、成功するかどうかはわからないけれど、優秀な人材がこぞって海外へ行くことになれば、日本の未来が危うくなることは間違いないだろう。
記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
印刷ページの表示はログインが必要です。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
無料会員登録はこちら
ログインはこちら