非課税の政治資金はすべて使途を明らかにすべき 裏金事件を受けた政治資金規正法の改正めぐり激論

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橋下徹
(写真:FNNプライムオンライン)

橋下徹氏(弁護士、元大阪府知事):玉木さんと山岸さんが言っていることは核心だ。これからの時代、非課税は非課税でいい。政治家が使う金、一定非課税でもいい。非課税という超特権を得るのだったら全部公開にせよ。公開ができないのだったら、国民と同じように課税せよ。もうそれだけ。

玉木氏:もちろん一定の非公開性があることは政治にとって必要だ。ただ、いまそれ以上に回復しなければいけない価値は政治に対する信頼だ。そこは各党を超えてやりませんか。その意味で言うと、旧文通費も公開すればいいと言っているが、野党第一党の立憲民主党が公開していない。国民民主と維新は法律が通る前からやると言った以上、去年から2カ年連続ですでにホームページに全部領収書を載せている。立憲民主党もそれをやるべきだ。そうすれば、主張にもっと説得性が出てくる。

共通のルールを決めて、みんなで公表していく

山岸氏:玉木さんから立憲民主党の旧文通費の公開の話があった。これは(与野党で)共通のルールをつくって、みんなで公表していくということが必要だ。いまは何に使っていいかというルールがない。そういう中で公表しているのだが、例えば、しばらく前に維新の会の人が大半を自分の政治団体に入れて自由に使っていたと言って、かえって批判を浴びたことがあった。ルールがないからそうなってしまう。使い道に関する共通のルールを決めて、そろって公表していくことが筋道ではないか。

橋下氏:玉木さんと山岸さんに言いたいことがある。自民党の改革案は本当に生ぬるく、国民をなめていると思うが、野党にも『領収書非公開3兄弟』のことで言いたい。

梅津弥英子キャスター(フジテレビアナウンサー):領収書(の公開)が必要ないものは政策活動費だけではない。旧文通費は1人あたり月100万円、そして立法事務費。これは議員1人あたり月65万円。これも領収書(の公開)は必要ない。橋下さんいわく『領収書不要3兄弟』と。

橋下氏:そう。この“3兄弟”は非課税でも領収書は要らない。政策活動費や旧文通費はメディアでも騒がれて、いま野党はみな自民党を追及しているが、実は立法事務費も非課税で領収書が不要で、国会議員1人あたり月65万円とものすごく巨額だ。山岸さんも玉木さんも維新もガンガン自民党を追及しているのに、話題にならないヤツ(立法事務費)はじーっと黙っているという、この姿勢が国民に伝わっている。

僕は、野党の改革案は自民党のよりも優れているとは思う。山岸さんや玉木さんのように追及力のある人には、自分の党に対しても、この『領収書不要3兄弟』についてガンガン追及してもらいたい。

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