Apple Musicは「ラジオ」機能が秀逸だった

音楽産業に利益をもたらす仕組みに育つか

アップル系メディアThe Loopが行ったApple Musicを担当する役員Eddy Cue氏とJimmy Iovine氏(Beatsの共同創業者でアップルに参画)へのインタビュー記事によると、「曲数が重要ではなく、音楽の深みをいかに伝えるか」に注力しているという。

プレイリストは日本向けにカスタマイズされたものも用意されており、米国向けと同様、音楽エディターやDJなどがセレクトしたプレイリストを楽しめる。

もちろん検索を行って個別の楽曲を直接聞くこともできるが、Apple Musicではプレイリストの形式で膨大な楽曲リストの「聴き方」を、プレイリストによって提供している。

もしプレイリストが気に入ったら、「+」ボタンを押せば、My Musicの自分のプレイリストに追加される。楽曲の所有に関係なく、Apple Music購読中はいつでも聴くことができる。TwitterやFacebookなどへのプレイリストの共有も可能だ。

音楽を所有から「アクセス」へ

クラシック音楽のジャンルも充実している

これまでiPhoneやiPadのミュージックアプリでは、日本においては、音楽をiTunes Storeでデジタルダウンロード購入するか、CDをパソコンで取り込んで転送してきた。

もちろん、Apple Musicのカタログに存在しない楽曲は、引き続きこれまで通りの方法で聴くしかないが、それ以外のカタログがある曲に関しては、Apple Musicを購読している限り、購入やダウンロード、iPhoneへの転送などを一切考えなくて良くなる。

巨大なレコードショップがポケットに入り、聴き放題になる感覚、とでも言うべきだろうか。もちろん、今までさんざん買い集めてきたCDは何だったんだ、という気持ちもある一方で、だからこそ音楽を聴く「軸」のようなものがあるのかもしれない。

前述の通り、アクセスを前提とした音楽の聴き方では、プレイリストが重要になる。iTunesではこれまでも、個人が作成したプレイリストの共有サービスがあったが、あらゆる人がすべての音楽ライブラリにアクセスできるようになり、プレイリストの共有は非常に重要な機能に昇華したといえるだろう。

そして秀逸な機能といえるのが「Radio」タブだ。

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