
CE04は2022年4月から日本でも販売を行っている電動バイクだ。道路交通法上は普通二輪に属するため、普通二輪免許/AT限定普通二輪免許で乗れる。定格出力は法規のクラス上限である20PSだが最高出力は42PS、最大トルクは62N・mと400~600ccクラス並みなので、ともかく頼もしい加速力が得られる。一方、道路運送車両法では軽二輪に属するため車検は必要ない。
CE04のようなシティコミューター的なBEVでは二輪/四輪車を問わず電費が注目される。1kWhでどれだけ走行できるのかという値だがCE04はカタログ値で12.98km/kWh(WMTC値)。一方、日産(三菱)の軽BEV(四輪車)である「サクラ」(ekクロスEV)は8.06km/kWh(WLTC値)。計測モードに違いがあるにせよ、CE04、サクラ & ekクロスEVともに、筆者による公道での試乗ではほぼカタログ値を示しながら走行できたので、効率のうえでは小さく軽い電動バイクが有利だ。

CE04は2次バッテリー容量8.9kWhのリチウム方式で、AC6.4kW充電に対応する。一充電あたりの走行可能距離であるAERは130km、最高速度は120km/hで価格は209万3000円。なお、弟分として2次バッテリー容量を抑えたコンパクト電動バイク「CE02」(3.92kWhでAER96km)が2024年4月26日から125万円で発売された。
ハーレーダビッドソンを身近な存在に「X350/X500」

ハーレーダビッドソンは本国アメリカのみならず、オートバイのアイコン的な存在として世界で名高い。そのハーレーがミドルクラスの排気量(350ccと500cc)モデルを国内に導入した。X500には大型二輪免許が必要だが、X350は“普通二輪免許で乗れる初のハーレーダビッドソン”として話題となった。
どの業界も老舗ブランドは新規ユーザー獲得のため新たな策を練っているが、ハーレーダビッドソンはこれまでの重厚なイメージとは異なるライト感覚で乗れる車両開発で勝負に出た。それが日本では免許保有者の多い普通二輪免許の保有層と重なったわけだ。とはいえ導入前は“ハーレーならではの醍醐味が感じられないのでは……”といった不安の声も聞かれたという。じつは筆者もその一人だった。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら