「世界の労働者の叫び」メーデーの意味を問い直す 歴史から振り返るメーデーが持つ意味
日本でも勤労感謝の日があるが、しかしこの日は労働者のデモ行進の日ではない。だったら祝日にすべきであろう。
しかし、残念ながら労働者の権利をしっかりと守ろうとする人々は、日本にはあまりにも少ない。その意味でも日本は国際社会から孤立しているのかもしれない。
血なまぐさい事件が起きるメーデー
5月という季節はとてもいい季節である。しかし、歴史的にこの5月には血なまぐさい事件がいろいろ起こってきた。その1つが1871年のパリコミューンである。パリコミューンは1871年、普仏戦争の講話に反対したパリ市民が蜂起して世界初の労働者政権を樹立したものだ。
3月に樹立したパリコミューンは5月末から6月にかけて崩壊する。ちょうどさくらんぼの実る季節である。パリコミュ―ンの頃を思い返す、有名なシャンソン「さくらんぼの実る頃」の歌詞の最後はこうなっている。
「あの頃のことはずっと忘れない。傷ついた心をもって」
メーデーの日が世界の労働者の叫びの日であるとすれば、やはりこの日のことを忘れるべきではあるまい。
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