「数字のセンスがない人」か一発でわかる意外行動 「1,000,000→100万」の一工夫でできる人に変身

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この例に代表されるように、小さい桁の数字を扱った計算はできても、桁の大きい数の計算になると途端にパフォーマンスが落ちるケースが多々見られます。

しかし、ビジネスパーソンはキャリアを積めば積むほど、大きな桁の数字を扱うようになります。入社1年目が仕事で扱う金額と、経営トップが仕事で扱う金額は桁が違います。

この事実に焦点を当てるだけでも、大きな桁の数字に慣れ親しんでいないことはビジネスパーソンのキャリアアップを邪魔することがわかります。

「単位」を使いこなす人がビジネスではうまくいく

ここで、とてもシンプルな問いをひとつご紹介します。

ビジネスにおいて、「数字の隣」には何があるでしょうか?

意図がわからず戸惑われる人もいるかもしれません。もしよろしければお仕事で扱っているデータや会社の数字、ビジネス文章などを眺めてみてください。数字の隣に、必ず存在するものがあるはずです。

正解は「単位」です。

かつてみなさんが学生のころに取り組んでいた算数や数学といった抽象の世界であれば、数字の隣には単位がくる、ということはありません。分数の計算や方程式を解く問題で使う数字は単位などなくてもよかったはずです。

しかしビジネスで扱う数字は具体の世界で扱う言語です。100円、60万人、5.5時間、900個……。このように必ずと言っていいほど単位があります。数字の隣には単位があり、数字とその単位をセットにして扱うのです。

そして私がこの仕事をしていてわかったことは、数字に慣れ親しまないまま大人になってしまった人は「単位」を扱う発想が皆無だということです。

たとえば、「1270億」を「127,000,000,000」と書いて計算する人は、「億」という単位を使う発想がないということになります。もちろん「億」の存在は認識しているのですが、このような場面で単位として扱うことを動作にできないのです。

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