あなたにも出来る!社労士合格体験記(第33回)--目先を変えて、FPに挑戦
試験までの残り約3カ月は、直近3回分の過去問題に集中。実技の過去問題は、通信講座よりも格段に難しく、最初は焦りましたが、何回も解くうちに問題にクセがあることにも気づきました。どの資格試験もそうですが、過去問題の頻出論点を押さえることが、合格への重要なカギを握ります。
社労士試験と違って、電卓が持ち込める
2級FP技能検定試験は午前2時間の学科試験、午後1時間半の実技試験に分かれます。学科試験は60問(1問1点)、実技試験は40問(枝問もあり、配点は未公表)、それぞれ6割以上正解で合格です。社労士試験との大きな相違点は、電卓が持ち込めることで、試験中ずっと電卓をたたく音が教室に響いています。つまり計算問題が多いからですが、多機能電卓の持ち込みは禁止されているので注意が必要です。
私も新聞販売店から景品でもらった、シンプルな電卓を使って計算問題の練習をしました。そして、私はマイ電卓を使って、実際に過去問題を解く練習を重ねることが、大変重要だと思っています。試験で行き詰まったときに、電卓でどのような計算をしたかという記憶が、指先から蘇ってくることがあるからです。
社労士試験の計算問題
ところで、社労士試験にも労働保険料などの計算問題が出題されることがあります。ただ、社労士試験は電卓の持ち込みは不可ですから、計算といっても問題の余白に書き込んで手計算することになります。
計算問題にアレルギーのある受験生は、まず出題された問題が、本当に計算問題なのかどうかを見極めることが重要です。例えば、平成21年度の労働者派遣事業に係る確定保険料の問題は、まず5つの選択肢を見ます。そうすると「1億円×(1000分の5+1000分の15.5)」などと書かれていますから、実際に計算するのではなく、正しい計算方法を選ぶ問題だということがわかります。