ソーシャルに「自分語り」が蔓延しているワケ セックスと同じ快楽物質が分泌されていた!

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② 沈黙を恐れない

新聞記者時代、とにかく大勢の人に会い、インタビューをした。議員、社長、医者、アスリートなどなど数百人に上る。あまり緊張することもなかったが、今にして思えば、失敗だったな、と思うのが、「沈黙の間(ま)」を恐れて、次から次へと質問をし続けたことだ。ちょっとでも間をあけると、「何を話していいのかわかっていないのではないか」「話の内容を理解していないのではないか」などと思われてしまうと考え、つい、沈黙を埋めてしまった。

しかし、実は沈黙こそが、相手から本音を引き出すチャンスだったのだ。3~5秒ほど、あえて空白の時を設けて、反応をうかがうことで、相手は言い足りないことを思い出したり、付け足すこともできる。また、交渉の場でも、沈黙は相手に心理的なプレッシャーを与える。間を埋めたいという誘惑に勝つのは簡単ではないが、沈黙がもたらすメリットは小さくない。

③ 相手のサインを読む

相手の気持ちを読むのは難しいが、自分の話に対する興味がない、薄れている、といったことが態度に現れる場合もある。相手がスマホをいじり始めたり、目線が合わなくなったり、そわそわしたり、そんな小さなサインを見逃さず、質問をしたり、相手が話す機会を作ろう。

そんなわけで、筆者も「自分の話ばかりしていてはいけない!」と日々戒めるわけだが、かなり「しゃべりすぎ」の傾向は否めない。

おかげさまでこうして連載も半年ほどを迎えることができ、読んでいただいている皆さんには感謝でいっぱいなのだが、自分勝手に書いているだけなのではと時々心配になる。ひょっとして「しゃべりすぎ」かも?という具合に・・・。ぜひぜひ、みなさんのご意見、ご感想、ご希望などお寄せください!

岡本 純子 コミュニケーション戦略研究家・コミュ力伝道師

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おかもと じゅんこ / Junko Okamoto

「伝説の家庭教師」と呼ばれるエグゼクティブ・スピーチコーチ&コミュニケーション・ストラテジスト。株式会社グローコム代表取締役社長。早稲田大学政経学部卒業。英ケンブリッジ大学国際関係学修士。米MIT比較メディア学元客員研究員。日本を代表する大企業や外資系のリーダー、官僚・政治家など、「トップエリートを対象としたプレゼン・スピーチ等のプライベートコーチング」に携わる。その「劇的な話し方の改善ぶり」と実績から「伝説の家庭教師」と呼ばれる。2022年、次世代リーダーのコミュ力養成を目的とした「世界最高の話し方の学校」を開校。その飛躍的な効果が話題を呼び、早くも「行列のできる学校」となっている。

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