イトーヨーカ堂「上場検討」がなんとも心配な理由 顧客理解が欠如したままで、本当にうまくいく?
4月9日、セブン&アイ・ホールディングスが、イトーヨーカドー(以下、ヨーカドー)を運営する「イトーヨーカ堂」を中核とするスーパー事業の上場を検討していると報道され、翌日の会見で詳細が明かされた。
4年連続の最終赤字を受けて、ヨーカドーが北海道などの複数地域から撤退するという報道があった際、筆者は3回にわたってヨーカドーのレポートをしてきたが、果たして上場によって状況は変わるのだろうか?
会見内容や、現在のヨーカドーの改革の進捗状況を見ながら、その可能性を探りながら、ひとりのヨーカドーファンとして「こんなヨーカドーになったらいいなあ」という想いを胸に、大胆にも復活への提言をしてみた(お節介)。
ヨーカドーの改革を促す「上場」という判断
会見や資料の内容を要約すると、以下のようなポイントが浮かび上がってくる。
まず、業績不振が続くイトーヨーカ堂のスーパー事業について、2027年以降の株式上場を目指す方向で検討が進められているという。
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