TVマン見た「絶滅危惧種と暮す民族」驚く日常(前) インドと中国の境界線「最果ての村」を目指す

✎ 1〜 ✎ 8 ✎ 9 ✎ 10 ✎ 最新
著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

だが、その中には小さな子どもや若い母親、そして、その親子を見守る年配の人々が存在し、優しさと温もりが漂っている。

無機質な鉄とチベットの女性たちが、絶妙な調和を見せ、異国情緒を一層際立たせていた。

バス
ピンバレーに向かうバス(写真:筆者撮影)
異国情緒が漂うバスの車内(写真:筆者撮影)
バス車内
乗客の7割は女性が占める(写真:筆者撮影)
若い親子。子どもが可愛い(写真:筆者撮影)

トイレがなく、森の中で用をたす

1時間ほど進んだところで、10分間のトイレ休憩があった。ダバと呼ばれる小さな食堂でバスを降りる。

しかし、探してもトイレはない。北インドの長距離バスではよくあるのだが、トイレがなく、森の中で用をたすのだ。

大便をするときは、ペットボトルの水を使い、左手でお尻を洗う。初めは戸惑ったが、インド縦断の長旅で、その技はすでに体得済みだ。

すると、随分と時間が経ってから、カナさんが険しい表情を見せ、こちらに戻ってきた。

「遅かったね」

「ここ、砂漠地帯だから、隠れる木がないんですよね。ダバの窓から視線を感じたんで、死角を探していたんですけど、ないんですよ。女性用に”ついたて”か何か用意してくれればいいのに」

次ページ覗き見対策は?
関連記事
トピックボードAD
ライフの人気記事