入学後も続々「子どもの"隠れ"教育費」にため息 「学校指定で高額」は本当に仕方がないのか

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教育費
「隠れ教育費」問題をご存じだろうか。小学校で63万、中学校で51万もの隠れ教育費があるという(写真:zon/PIXTA)

新学期が始まった。制服、教材、通学カバン……入学にあたり、買いそろえるべきものは意外と多い。しかし、これらにかかる費用はいわゆる「隠れ教育費」と呼ばれ、私費負担が当たり前になっている。

制服とシャツ、体操着で4万円

東京都中央区で2児を育てる40代女性は、長男が春から都内の公立小学校に通う。2月上旬に説明会が開かれ、学用品の用意を指示された。

上履き、上履き袋、ランチ袋、ランチョンマット、防災頭巾、筆箱、鉛筆、消しゴム、定規、名前ペン、下敷き、雑巾、縄跳び、自由帳に加え、「連絡帳、色鉛筆、のり、はさみ、クレパス、粘土とかは学校で一括購入するので入学後に集金するみたいです」(女性)。

当記事は、AERA dot.の提供記事です

女性の子どもが進学する小学校には制服がある。シャツと夏用のポロシャツはそれぞれ2枚ずつ購入した。体操着も指定で、制服と合わせて4万円ほどの出費になった。

「小学生は背が伸びれば新調も必要になるので、追加の費用もかかります。安くはないです」

バス通学となるため、定期券も購入した。小児の定期券の値段は、1カ月3780円、半年は割引があって2万410円だ。最低でも年間4万820円はかかる。

「これからも都度、いろいろな費用がかかってくると思いますが、小学校の間にいくらかかるのかはわかりません。なので、入学時に6年間で何にどのくらい費用がかかるのか、目安を知りたいなと思います」

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