賭博問題、アメリカでの「大谷へのリアルな評価」 LAタイムズ紙は極めて厳しいコラムを掲載

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声明発表時、ドジャース側も大谷サポートに細心の注意を払ったようだ。永田氏によると、メディア側のカメラは一切禁止で、「異様な事態だった」。大谷氏と新たな通訳となったウィル・アイアトン氏だけを撮影した球団側のビデオモニターだけが唯一の映像だったという。

地元有力紙ロサンゼルス・タイムズのドジャース担当記者ジャック・ハリス氏がX(前Twitter)に投稿した写真を見ると、プレスルームを埋めた記者らの手にカメラはなく、音声レコーダーが目立つ。

ハリス氏のXによると、映像に映っていないところで球団の姿勢を明白に知ることができる。大谷選手とアイアトン氏のほか、ドジャースCEOのスタン・カステン氏、ゼネラル・マネジャーのブランドン・ゴームス氏、ドジャース監督のデーブ・ロバーツ氏、投手のジョー・ケリー氏など錚々たるメンバーが同席し、大谷へのサポートを報道陣に見せつけた。

LAタイムズ「この賭博ゴミ溜めはまだ臭う」

しかし、LAタイムズのベテラン・スポーツコラムニスト、ビル・プラシュケ氏は「コラム:大谷翔平をまだ信じる?自分は確信が持てない」にこう書く。「まだ腑に落ちない。いまだに意味を成さない。大谷翔平と彼の助言者らが、いかに片付けようとしても、この賭博ゴミ溜めはまだ臭う」。

1987年からロサンゼルス・タイムズに寄稿する地元のレジェンド、プラシュケ氏は、率直だ。

「私は信じたい。(大谷氏が)純粋で、愛すべき世界のスーパースターとして高潔で、ドジャースが7億ドルも払った伝説的な大谷のマジックが真実である、と」「でももし、最高額所得の選手が、450万ドル(もの大金)に注意を払っていないとしたら、400万人の球団ファンをどうやって思いやることができるのか」

プラシュケ氏は、「疑うことは、はしたない。不信を抱くのは、不安だ」が、多くのファンが自分と同じ気持ちだろう、と指摘する。最後にこう締めくくる。日本語の『完璧な人』として知られた人物は、「いつの日かそうなるかもしれない。でも今はそうではない」と。

津山 恵子 ジャーナリスト

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つやま けいこ / Keiko Tsuyma

東京生まれ。共同通信社経済部記者として、通信、ハイテク、メディア業界を中心に取材。2003年、ビジネスニュース特派員として、ニューヨーク勤務。 06年、ニューヨークを拠点にフリーランスに転向。08年米大統領選挙で、オバマ大統領候補を予備選挙から大統領就任まで取材し、『AERA』に執筆した。米国の経済、政治について『AERA』ほか、「ウォール・ストリート・ジャーナル日本版」「HEAPS」に執筆。著書に『モバイルシフト 「スマホ×ソーシャル」ビジネス新戦略』(アスキーメディアワークス)など。X(旧ツイッター)はこちら

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