賭博問題、アメリカでの「大谷へのリアルな評価」 LAタイムズ紙は極めて厳しいコラムを掲載

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日本人・アジア人大リーガーに対する印象が変化してしまう可能性すらあるためだ。またアメリカでは、大谷が「二刀流」が可能なことをアメリカの球界で初めて見せつけたことによって、球児らが「二刀流を目指そう」という夢を追いかけ始めている。

逆に、ロサンゼルスの日本コミュニティ新聞「羅府新報」の永田潤・日本語編集長は、大谷選手が25日(現地時間)、ドジャースタジアムで報道陣に声明を発表したことで、日本人・日系人ファンは「スッキリしたと思う」と話す。

「声明を出したのは、水原氏に対する最大で最後の通牒であり、『決別』ですよね。ファンは、声明を出してくれてよかった、これでプレーに集中できるとホッとしている」

「日本人、アジア人は(社会的に)いいイメージがあるが、地元では、日本人の水原氏が犯罪に手を染めていたというのがショックだと受け止められている」という。

本拠地ロサンゼルスの人々はどうか

ホームであるロサンゼルスのサポートは、驚くほど温かく、シーズンへの期待を感じさせる。

26日のエンゼルス-ドジャース戦では、大谷選手が打席に向かうと、大スクリーンに古巣エンゼルス時代の名場面を集めた映像が流され、大歓声が起きた。テレビでは、エンゼルス時代、「相棒」同士だったマイク・トラウト外野手の姿がチラッと映る。映像の締めくくりは「2023年MVPおめでとう」。大谷氏は、感動の表情で、ヘルメットを脱ぎ、観客席に何度もお辞儀した。

27日には、リトルトーキョーにある都ホテルで大谷氏を描いた高さ46メートルの壁アート「LA Rising(LAの空めがけて)」が公開された。人気アーティスト、ロバート・ヴァーガス氏が8日から描き続けていた。

空に向けてスウィングする姿とピッチする姿が描かれ、二刀流を印象付けている。ヴァーガス氏のインスタグラムを見ると、公開時の壁の前には多くの人が集まり、スマホで一斉に撮影していた。

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