出会った当時、えなこはすでに「コスプレ界で名が売れていた」と振り返る。
ただ、今でこそ青年誌の表紙を相次いで飾るほどの知名度を誇るが、『週刊ヤングジャンプ』(集英社)で初の雑誌グラビアを務めるまでの背景には、えなこと二人三脚での努力があった。
売り込みの苦労で「絶対に負けねぇ!」と
「えなこさんと何かお取り組みができないか?」と声をかけてくれた、とある出版社へ訪れた際、紹介された編集者からは「彼女の同人誌は、どれぐらい売れてるの?」と聞かれたという。
実数として、えなこの同人誌は当時から数千冊は売れていた。
しかし、編集者は「その程度では……」とポツリ。まだまだ力不足であることはわかってはいたが、改めて「見返そう。絶対に負けねぇ!」と奮起した。
その直後、えなこをグラビアに起用したのが『週刊ヤングジャンプ』だった。
さらに、同誌でえなこが初の「巻末グラビア」を飾ると、PPE発端でソフマップに話を持ちかけての「発売イベント」を展開。雑誌購入者向けのサイン会を実施したところ大盛況に。
もともと、本人と会える機会がコミケしかなかったため、一目会いたいというファンが多く訪れ、本の売り上げにつながり、その後も表紙を飾るたびに、「表紙記念イベント」を開催するように。
「紙の雑誌が売れない時代に、すごく助かった」と、他の編集者からも感謝されるようになった。
PPEには現在、よきゅーん含む12人のタレントが所属。「自身が好きな子しか所属させないし、少数精鋭でこれからも」と意気込む。
コンビニの雑誌コーナーで青年誌を眺めると、PPEが「快進撃」を遂げているのは明白。背景にはマネージメント業へ関わってから10年近く、仕事一筋で生きてきたよきゅーんの苦労もあった。
いずれは「グループアイドルのプロデュース」も視野に。
メガインフルエンサーのタレントを多数抱えながらも「きれい事かもしれないんですけど、誰かの活力になれれば。私の小さな頑張りが、所属タレントを通してより大きな力になるのがうれしい」と微笑むその表情はまだ、野心に溢れていた。
*この記事の続き:グラドル界を席巻「PPE」弱小事務所"勝利の戦略"
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