ギネス世界記録認定式の壇上で、よきゅーんは自身が経営する芸能事務所と「親和性が高いので、今後の弊社の活動において重要な出来事になった」と述べた。
自身の芸能事務所では、えなこの功績が大きく「業界内外で『コスプレといえばPPEのイメージ』がついた」という。
しかし、「『コスプレを利用して商売している』と邪推する声があがるのでは?」という不安もあった。
だが、コスプレ業界で長く活躍し、ギネス世界記録を獲得した者が経営者であるとなると、「ずっと真面目にコスプレに取り組んでいる芸能事務所だ」と示せる。
さらに、所属タレントも「うちの社長、コスプレでギネス世界記録をとったんです!」と言えるようになった。
「ネットアイドル発」でギネス記録へ
コスプレイヤーとして、よきゅーんの歩みは学生時代にさかのぼる。
当初は趣味として、好きなアニメやゲームのキャラクターになりきるように。
インターネット上で「キリ番ゲット」などの言葉が流行し、コアな個人ホームページが乱立していた時代に、ホームページで自己発信する「ネットアイドル」と呼ばれるような活動をしていた。
多人数同時参加型オンラインRPG『ラグナロクオンライン』の「イメージガール」、ひいてはのちの「公式コスプレイヤー」となったのは2003年3月、22歳だった。
当初「もともとのゲーム好きなところ」が目に留まり、所属していた事務所から紹介されて以降、20年を超えてもなお起用されつづけるのは、ゲームへのほとばしる愛があるからだ。
公式コスプレイヤーの就任当初に「ほぼ仕事そっちのけでゲームをプレイしていた」とよきゅーんは振り返る。
舞台の仮想世界こそ「私の人生」として、「月に一度だけ自身で『出稼ぎ』と称しリアルの撮影会に、他の時間は仮想空間のゲームに費やしていた」という。
今や、当時にゆかりある人との意外な出会いも。
現在会う仕事の関係者から、仮想世界を共に冒険した「ギルドメンバーでした」と打ち明けられたこともあり、学生時代にゲームの「番組を見ていました」と話しかけられる場面などで「みんな就職して大人になっていて、成長しているなぁ」と、しみじみ感じている。
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